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り返しになりますが、そけい部の筋膜は人間が二足歩行を始めたときから構造的 な弱さを内包しています。つまり、そけいヘルニアの多く、特に小児期のヘルニアは 先天的な症例として表出することが殆どです。どういうことか説明をすると、母親の母体の中にいる間に そけい部の構造ができるのですが、そけい部の構造が不十分に、本来は引っ込むべき 腹膜の出っ張り部分がそのまま引っ込まずに放置されてしまい、 ヘルニアが発生するだけの隙間を残してしまうのです。この母体で完結してしまうヘルニア は生まれる前の話ですので適切な処置を執り行うことが困難です。
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成人のそけいヘルニアはどうかといいますと、腹膜の構造が弱いそけい部の構造が 更に弱まってから発生するケースが多いです。つまり、若い間はまだ良いのですが、 高齢となり、体中の筋肉が衰えだしたときに、特に弱い腹膜部がそけいヘルニアという 症状を発症してしまうのです。ですので、成人のそけいヘルニアは年齢からやってくる ものだと考えてよいと思います。余談ですが、男性と女性ではそけい部は構造的に男性 の方が弱いつくりとなっており、そけいヘルニアを患う可能性が高いそうです。実際に 成人そけいヘルニアの90%近くは成人男性による発症となっています。ひとつだけ言えるの はそけいヘルニアは椎間板ヘルニアと同様に、人間が持つ構造的な欠陥から生まれてくる 症例ですので、人類が生きている以上、極端な言い方をすれば二足歩行を続けている以上は なくならない病気ということができます。
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そけいヘルニアは症状が出てきてから初めてその名称を知った、 という人が圧倒的に多いほどに病名としては知られていません。おそらく殆どの 人がヘルニアといえば椎間板ヘルニア と回答するのではないでしょうか。 そけいヘルニアは椎間板ヘルニアのような激痛と痺れを もたらすものではありません。ですが、脱腸を放置しておけばそれは腸の壊死につながり、 緊急手術を必要とするまでに悪化する可能性も決して少なくはないのです。
そけいヘルニアと知って、椎間板ヘルニアじゃないから 一安心、とほっとするんのは早いのです。本サイトにて何度も何度も繰り返し述べていますが とにかくそそけいヘルニアの自覚症状が出た場合にはすぐにお近くの 病院にて検査を受け、病状の確認を行ってください。思ったほど深刻でないのであれば それはそれでよいのです。万が一のことを常に考えておくことが重要です。
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